伝えたい言葉がある。


「...ぅぅ....っ...ひっ......く...」

 
 行かないでほしかった。
 
 一人になって静かなこの場所が虚しく思えて

「いや....いか、ない、で....っ...一人にしないで...」

 その日から、二人は私の前から姿を消した。
 
 お母さんは、いつも通り朝食を作ってくれていて、仕事に出かける。
 そして、私も普通に、学校に通って、終わったら家に帰って、

 ずっとそうしてきたことに戻っただけだ。

 そう思いたかった。

「....バカ、なのは、私だっけ」

 シオンだけむっとしてるその写真を、見た。

 ああ、そっか。
 私は、

 シオンの傍にいたかったのか...。

「...さんざん、俺のこと好きだろって、あたってたのかも...」

 数日間泣き続けて、ようやく頭が冷えてきた。

「...ばぁか」

 別にキスとかしたいとは思わない。
 ただ、傍にいてくれて

 あの場所が好きだった。

 シオンが、好きだった―――...。