伝えたい言葉がある。


「ああ!?ふざけんなよボケはお前だろーが!大体キスなんか――」

 え........?キ、スってまさか....。

「...まさか、シオンみてたの?」

 口を滑らせた、しまったと口を紡ぐが開き直って「ああ見た、はっきりとな!」と宣言して。

 リオンはため息をついてシオンに向き合う。

「...あれは――」

「あー、まぁお前がなにをしようと口出しするつもりはない。関係ないしな」

 なっ―――。

 シオンが手をかざすと、あの時みたいに、不思議な現象が起こる。

「そんじゃ、鏡の中に行くぞ!リオン!こんなムカつく女ともおさらばだ!」

 ....そんなに、嬉しいんだ。

「....うん。バイバイ」

 あ、まずい。今笑えてなかったかも。

「まり――うぉっ!?」

「早く行って」

 一瞬、振り向いたけどリオンが背中を押して、鏡の中に消えていなくなってしまった。

 もう、行っちゃったんだ...。
 なんだ、あっけなかったなぁ....。