「そんなの、いつもだろ」
あ....家の中に入っちゃった...なんか、寂しい、っていうのかな、これって。
ガチャ―――。
え...。
「...おまえの分も買ってきてやったからさっさと中入れよ」
「な、なにを?」
「.....みかん」
み、かん.........ぶふっ...。
「おい何笑ってんだよ、さっさと入れ。じゃなきゃ閉める」
「はぁ!?ここ私の家なんだけど!」
そういっても顔は笑ってて足取りが何だか軽くて、
シオンがいたら、私は笑顔になれた。
けど忘れてた。
ううん、忘れたかった。帰ってほしくない。まだいてほしい。
そんな私のわがままなんて
意味ないことも―――。


