「これを知ってるのは僕とタウイと、まりあちゃんだけだよ。シオンには言ってない」
「なんで....」
周りの声なんてもうどこにも聞こえていない。
「...シオンがさ、兄として僕とまりあちゃんとの時間を作ってくれたにしては冴えてたと思うよ。ムカつくけど」
皆、帰っちゃうんだ....。
「...............そっか....」
元の場所に戻るだけだ。
問題はないはず、なのに。
「ま、まりあちゃんっ!?」
「っ........そん...なの...嫌...っ.」
「....まりあちゃん....」
まだ、帰ってほしくない、
やだ、行かないでっっ....。
その場所に立ち止まると、涙が止まらなくなって、リオンにしがみついていた。
「まっ...まりあちゃん?」


