伝えたい言葉がある。


 え、ちょ、なんで手――...。

「あ~あ、俺もち食いてぇ。何してんだよ、さっさともち買って来いよ」

「はぁ!?もち?そんなの―――」

「はいはいもちね。行こ、まりあちゃん」

「えっ!?ちょ、ちょっと...」

 ...意味わかんない。シオンのバカ。
 
 シオンを一人残して、私とリオンは賑やかなお参りに足を運んだ。

 人通りが多い場所で混むのは確実だからと、リオンは手を繋いだまま

 歩き出す―――。

「...まりあちゃん、あのね。まりあちゃんにひとつ言うことがあるからこのまま聞いて」

「え?....うん」

 こんなに真剣なリオンを見るのは初めてかもしれない。
 横顔がいつもよりたくましく見えた。

「僕たち、もうまりあちゃんのとこに滞在する理由がなくなったんだ」

 それがどういう意味か分からなかった。
 ただ、信じたくなくて

 リオンから、目が反らせなかった―――。