伝えたい言葉がある。


 ふと、魔王シルヴィアが私の覆った手を片方ずつ剥がすと、私をシルヴィアに抱き着かせるように抱き寄せて、力を込める。

「....会いたかった。お前に。リオみたいなやつは珍しいからだろうけど、気になってここにきてしまった」

 魔王様が、私に会いたかったと言ってくれている。私は、照れすぎて、恥ずかしすぎて体が燃えるように熱い。

「.............抱きしめて、くれないか?」

 え、と...えっと....あ、う....。

 精一杯の力を振り絞っても、洋服をちょこっとつかむ程度ぐらいしか私にはできない。

「...ふっ............もっと」

 何だか、愛おしくて気持ちが昂ると、不思議なくらいに魔王様であるシルヴィアを抱きしめ返していた。

 好き。
 この人が、大好きだ。