あの日以来、空はいつも通りの濃いオレンジ色に戻って、私はいつものように池に頻繁に通うようになっていた。

 今日も....来てないか....。

『どうも最近リオの様子がおかしいと思わないかい?』

『そうねぇ...なにかあったのかしら?もしかして、恋の悩み、とか?」

 その言葉にドキッとした。

『あ、固まったわね。あれは恋ね』

『恋だな』

 ざわざわと騒ぎ出す動物たちに、振り返って「違うしっ!」と反論したけど顔でばれてしまった。

 ...この赤い顔のせいだ。う~....。

『真っ赤だ真っ赤っか!!』

『まったくピュアすぎるわ。大丈夫かしら』