伝えたい言葉がある。


 ほっとした私は、まだその男の子が魔王であることを知らない。
 力がないため、例え魔王が力を押さえていたとしても気づけなかった。

「いや~、なんだか最近周りが騒がしくてさ~...お前、俺がわからない?」

「え?あ、その....」

 誰だろう...こんなかっこいい男の子知り合いにいないよ...。

「....ふーん。俺シルヴィアって名前なの!よろしく~」

「えっ、あっ」

 手を握りしめられた挙句、ぶんぶんと縦に振るシルヴィアは、にかっと笑う。

 手、手~?!に、握られて~!?

 離されてほっとした気持ちと、初めて男の子に手を握られて恥ずかしい気持ちでいっぱいになる。ドキドキと高鳴る鼓動と、目線は彼一直線。

 ....ここらへんの人なの、かな?