伝えたい言葉がある。


『ごめん、リオまた話にのるから、また今度なっ!』

 行っちゃった....。

 ウサギさんの子供も母親と一緒に、いなくなる。
 それに、他の動物たちの姿も、どこにもいない。

「...皆、行っちゃった....また、一人になっちゃったな....」

 ぽつんと座って池を見ていると、背中の方から嫌な気配を感じて空を見上げた。

「...何、あれ...」

 空の色はいつも変わらない濃いオレンジのような景色のはずが、灰色に染まっていた。その先に、群体の群れが魔王の城にめがけて何体もの数が飛んでいく。

 .....魔物たち、なの?なんで...。

 呆然としていると、草むらからガサッと音が聞こえて振り返った。

「誰っ!?」

 ゆっくりと姿を現したのは、同じくらいの男の子だった。

「あ、ごっめーん!驚かせちゃった?ちょっと池があったから涼みに来たんだ~!」

 にかっと笑う元気な男の子だった。
 その男の子こそ、魔王、であった。