近くにあった喫茶店で5人囲むと、どうも女の子の目線が気になってしょうがない。

 ...やっぱり別のとこの方がいいんじゃないかな...。

「そんで、あんたはこれからどうすんの?」

「しおんっ...ごめんね、えと、まりあちゃんのお母さん―――」

「リオでいいわ。そうね....どうしようかしら...」

 両手で包み込むようにコップを持つ彼女に、タウイが口を挟んだ。

「そうだな、とりあえず今までの状況を説明してからにしてもらおうか」

 最近真面目なことは言わなくなったタウイが、真剣に問う。
 観念したようにリオも、目を伏せた。

「...........私が、魔王様と知り合ったのは、私が19の誕生日の時だった―――」