タウイがひょいっと軽々私たちのもとに差し出すと、そいつはシルクハットを被っていた男だった。
「いや、なに。なにかと匂ってな。こいつの悪臭が」
「くっ....俺の居場所が何故っ―――」
シオンは目の前に獲物を見つけたように、目が鋭くなり、男の体を踏んずける。
「ぐあっ!!」
「てめぇ....下級が腐ったまねしてんじゃねぇぞゴラァッ」
シオンの漂うオーラが物凄くどす黒く怖い。
誰も寄せ付けないようなものを漂わせている。
「っ....ぐ......はっ、お、前に用はない。用があるのは―――」
「用があるのは、私でしょ?」


