伝えたい言葉がある。


 シオンも振り返りはしない。
 ただ、

 私の手を、
 暖かい手でぎゅっと握りしめた。

 心臓が、一段と髙く鳴る。

 シ、オン?

「大丈夫だ。お前には俺がいる」

「はっはぁ...これまた盛大な告白文句であろうな」

「なっ」
 
 ひょこっと現れたのはタウイだった。
 もくもぐと何かを加えながら私たちを見る。
 
 素早くシオンは手を離した。

「お、お前いつからっ、ってかお前今までどこいたんだ!?」

「なに、ちょっと散歩に行っていたのだ。そこでこんな奴を拾ってな」