授業中ずっとこいつが隣にいるはめになって、なんかスッゴい疲れた……。
「はぁ……」
「僕まりあと一緒にご飯食べたいからまたねー!」
「あ、ちょっ‼」
引っ張られる手は小さくて、温かかった。
しばらくして連れてこられたところは人気のない校舎裏で、やっと足を止めた。
「ちょ、ちょっと待って‼ストップ‼」
息切れして私に反してこいつは汗も息切れさえしてない。
「ちっ。後もう少しでお前を向こう側につれてけたのに、あのくそ女共……」
言っている意味がわからない。
「えっと……りおん、君?」
「あぁ!?そんなの俺の名前なわけないだろ‼ちっ」
がしがしと頭をかくと、ため息。
「あ~‼くそ、ついてねぇ!軸が閉じちまった!」
軸?
軸が閉じたらなにかあるわけ?
「なんか、やばいの?」
「あの軸が閉じたら俺も帰れなく…………って何でお前に説明しないといけないんだよ!ちっ。あーっくそっ」
ほうほう。
ま、なんか私にとっては好都合?なのかしら?
ニヤリ。
「あらあら残念ね!っていうかあんた私のお母さんに余計なもの与えないでくれる!?只でさえ体が悪いんだから‼」
「馬鹿かお前?酒は長寿の薬だろうが!」
「そんな知識年寄りしかいいません!」
「あ?そうなのか?」
考え込むように黙ると、沈黙のあと顔が勢いよく赤くなっていく。
お?
「あ~‼黙れ‼黙れ‼知らん!俺はそうきいたことがあるだけだ!さあいけっ!授業とやらが始まる時間だろうが!」
「え?あ、ほんとだ。って、あああ!まだ食べてないのに―――‼っとと、そうだ!お母さんが!白ワインとお菓子ありがとうって!やばっ、遅刻するっ」
結局そのあとは遅刻して、お腹が鳴りっぱなしで恥ずかしい思いをした。
とほほ。


