伝えたい言葉がある。


 リオンが、私を?

 風が優しく撫でるように吹くと、リオンは目を瞑ってゆっくり息を吸う。
 とても、絵になるようで、悪魔だと思えない、むしろ天使のように優しく笑う。

「うん。好きだよ。きっとシオンも君が好きだ。タウイも。皆君が好きなんだよ」

 なんでそんな顔して、笑うんだろう?
 リオン、何かつらいことがあるのかな?

「わ、たし———」

「なんで君が辛そうな顔するのさ。僕さ、君たち見てて思ったんだ。感情なんてちっぽけだと思ってたけど違った。持つことで強くも弱くもなれるって気付けたんだ」
 
 優しい手つきでまりあの頭を撫でる。

 リオン...。

「私と、シオン?」

「そう。ほんと、見てて飽きないよ」

「わっ」

 ポンッと背中を押された。

「え、リオン??」

「行っておいで」