伝えたい言葉がある。


 シオン?

「てめえ、ほいほい男について行きやがってわかってんのかっ?!」

 シオンが、怒った....。

「だ、だって、あの人が、シオンだと思って...」

「俺はコタツに入ってみかん食ってただろーがっ!」

 な、なんで私が怒られなくちゃいけないのよ。

「な、に怒ってんのよ...そうでしたね!ごめんなさいね!行こうリオン」

「え、ちょ」

 リオンの腕を引っ張って、先にどんどん歩いてく。
 あいつへの怒りはまだ治まりそうにないし。

「まりあちゃん...シオンは———」

「もう何も言わないで」

 なんでなの...?
 もう、何も聞きたくない―――...。

「まりあちゃん......」

 悲しくて、涙が頬を伝う。
 涙なんか、流したくないのに。