伝えたい言葉がある。


 シオンは険しい表情で見つめる。
 視線の先は、戦いあってる二人の姿を映していた。

「あいつは....人間か?」

「....わからない」

 秘書と短剣を交じりあっていると、シルクハットの男が一歩後ろに引いた。

「っく....流石に不利か」

 闇に溶け込むようにシルクハットの男の姿は見えなくなる。

「タウイ様。追いかけますか?」

「いや、もういい」

 タウイがそう一言命じると懐に短剣を収めてタウイの背中に周り、スッと影の中に姿を消した。

 あ、秘書さんにお礼...ま、いっか。

「はぁ~...でもよかったよかった。まりあちゃん、ほら今度こそ帰ろう?」

「...うん」

「な~にがよかっただ!!」

 ビクッ。