私のことが好きならもう少し、こう...。
はぁ....なにやってるんだろ。
少し外を歩くと、雪が降っていた。
「あ....」
雪かぁ...。
なんだか切ないなぁ...。
後ろを振り向いてもしおんの姿はない。
寒い手を息で温めると、少しその辺を歩き出す。
...もうすぐお正月なんだな...早いなあ...。
ガラガラっ―――...。
家の方から音がして振り向いた。
けど、それはしおんじゃなかった。
「...あ、リオン...もうゲームやめたの?」
「うん、まぁね。ねぇ、まりあちゃん。しおん...さ、あいつ、不器用なんだ。人の気持ちを知るのは簡単で、今までその気持ちを利用してきたから――」
「うん。ありがとりおん。大丈夫だよ。わかってるつもり」
しおんが、今までどれくらい人を殺してきたかは知らない。
だけど、今のしおんが以前のしおんじゃないって信じたい。
信じていたいから、私はしおんの傍にいる。


