12月3日―――。

 もうクリスマス間近というのに、特に何もなく日にちだけが過ぎて行って...。

「はぁ...なんかこう、なにかないの?暇すぎ....」

「しょうがないだろ?戦いももう終わっちまってんだ。することなんかねーよ」

 こたつの中で、みんなごろごろしている。
 タウイは漫画を読んで、りおんはゲームを買って来たらしくて遊んでいる。

 しおんは...。

「おいもうみかんねーのか?」

「あ、あんたは....」

 年寄か!!
 はぁ...これはりおんと同じだ、やっぱり兄弟だわ...。

 テレビからはお笑い番組が流れていて、しおんは目を凝らしてみている。
 折角、あの時いい雰囲気になったと思ったのに、あれから進展なしだ。

 しかも、私がいくら念じても、しおんももう子供姿に戻らない。

 まさか....しおん、私になにか魔法をかけたんじゃ....。