『俺はどこにだっている。お前がいる場所に必ず現れる。逃げようとしても俺はお前を必ず見つける。お前を殺すためにな』

その意味をずっと考えてて眠れないまま朝が来た。
歯を磨いてても、ずっとその事ばかり考えている。

「はぁ……」

なんで私がこんなに悩まなくちゃいけないのよ!
あいつが来てからいいことなんにもないし!

「まりあー!まりあー?ねぇちょっとこれ、お菓子りおんくんに!ゴミだし手伝ってくれてありがとう、ていっといて!あ、後前に頂いた白ワインも!」

あいつ、いつの間に……。
やってくれた。

「いやー、ほんとこれおいしくて~!じゃ、よろしく~!」

あんまりお酒を飲まないようにしていたのに。
あんなにはしゃいだお母さんを見るのは久しぶりだった。

………はぁ。あんまり飲まないといいけど。
ったく、あいつめ~!