そのあと、しおんは二時間目に真顔で帰ってきた。
声をかけられても、私が無反応な対応だから、顔の前に手を振ったり机の前で話しかけてくる。
「おい無視かごら。おい、バカ女、聞いてんのか?…………おい、まりあ」
っ……。
まさか、面白くて黙ってたら名前を呼ばれるとは思わなかった。最近、よく名前を呼んでくれるようになったし。
「……なによ」
「ちっ。やっとかよ……。悪かったって。そんで、今さっき文化祭委員ての?なんか話してるみたいだったけど、お前なんかすんの?」
お、おお?
しおんが興味をもってる!?
自分の席に移動して、机に座るしおん。
「うん。私達は喫茶店をすることになってるよ。あ、でも面白半分で来ないでよね、迷惑だから!」
「ふーん。んじゃ迷惑かけにいきますか」
なんだと、こいつ。
やっぱり帰ったらバシバシの刑だわ‼
丁度よくチャイムもなって、三時間目の授業。
国語で、先生の声が呪文に聞こえて眠くなる。
うわ……眠気が……。
机に肘をついたまま、うつらうつら。
隣から消ゴムが飛ばされた。
「……っい…………しおん、なにすんのよ」
顔を横にくいっとさせると、私の隣には呆気な顔の先生が突っ立っていた。
げ。
「おい立川……真面目に聞け」
「は、はい……」
きっとしおんを睨む。
口角をあげて、口パクで「よかったな」とメッセージがきた。
なにがよかったな、よ!
そしてやっと昼休みになると、頭の通信でりおんから屋上にいるから!とメッセージが聞こえた。
はぁ……。
今日は購買いかないと……。


