気が付くと、また屋敷の中で私とタウイがいた書斎のある部屋だった。
「ん……あれ……」
「無料しすぎだばか野郎」
「まりあちゃん、よかった~……起き上がれる?」
むくりと起き上がると、私の反対側に座ってぐるぐるにまきつけられているタウイがいた。
「わっ、酷い顔……」
タウイのイケメン顔が……。
隣でしおんがしばいている。
私の隣にはりおんが頭に敷いていたタオルを水に濡らしてる最中。
「当たり前だ。こんなのこいつがしたことに比べれば可愛いもんだろ」
「だね」
……なんか、複雑。
「で、こいつどうするまりあ」
「え!?」
しおんが、普通に名前呼んでる……。
なんだかんだ呼んでたけどやっぱりなんか、かゆい。
「……なんだよ。普通だろうが。で、タウイのことはお前に任せる」
「え……ええ……?」
ちらっとタウイを見る。
もう完全に戦う威力をなくしていて、今ならなんでも聞いてくれる、そんな気がした。
「まりあちゃん、言ってみて?」
「……タウイには、引き続き魔王としてやってもらおう……かな。今、魔王様がいなくなっちゃったら次の人が困るだろうし」
「え、でもっ……」
お父さんを殺したのはタウイ。
だけど、魔界で今まで、支えたのは紛れもなくタウイ自身だと思う。
今、魔王様がいなくなっちゃったら困るだろうし……。
「……だとよ。よかったなもと主の子が優しい子で。ただしなにか少しでも動いたらその時は俺が八つ裂きにしてやるからな」
よかった。
なんとかおさまって。
「……なぜ我に仕打ちをしない」
「……だってもうしおんたちが十分なくらいしてくれたから、わたしもすっきりしたし。タウイが、今までと同じように魔界を引っ張ってくれた方が、いいんじゃないかと思ったから。あ、悪さはダメだけど」
他に言いたいこともいっぱいあったけど、
なんか、もういいや。
ほんと、すっきりきたな……。
「……ふっ…………親子揃って……」
「あ、まりあちゃん。それと、傷の修復、僕達できなかったからタウイに、してもらったんだ。一応言っとこうと思って」
え、あ、ほんと。
綺麗になってる。
むしろ、肌が生まれ変わったような……。
「おおお……凄い……タウイ!タウイも暇になったら家においでよ!ジュースぐらいはだしてあげるから!」
「ああ、口説きついでにでも行ってやらないことはないぞ」
「てめっ、口説きってなんだよ!なんかあったのかおいっ!」
「あ、あはは……」
お父さんの事は、タウイがだんだんとわかってくれればいい。
より一層賑やかになっていく。
またこれより先は何があるんだろう?
まだ先のわからない、私たちの明日は
私たちの手の中にある――……。


