「……そんな泣き言が悪魔に通じると思うか?」
いつか、しおんにされたように私の髪を持ち上げられる。あのときより、痛い。
う……。
「まりあっ……‼」
飽きたようにぽいっと地面に叩きつけられる。
私の名前、よく呼んでくれるしおん。
けど、私の力も効いてるはず。
防御の時、微かだけど、少しずつタウイに気付かれないように力を吸収しておいた。
「しおん‼」
しおんの怒りMAXになったとき、タウイと同じように邪悪なオーラがでて、一瞬のうちにタウイの背後に回り込んだ。
「くらえよ」
ドゴォッ――‼
なんとかタウイは受け止めると、足場を食い込ませながら後ろに後退する。
そして、しおんは隙をあたえずもう一発、瞬間かかとおとし。
「ぐ、っぁあ‼…………っぅ……」
タウイ、効いてる?
しおんは、まだというようにタウイに足を乗せて固定し、服を掴んで上に持ち上げた。
「し、しおん!もういいからっ!大丈夫だからっ!」
聞こえてない?
「おい、しおん!やめろ!もういいって言ってる!」
りおんが入って止めに行くと、目に元の光が戻った。
ほっとして力が抜けたのか、また私は倒れこんでしまった。
し、おん……もう、大丈夫、だか、ら……。


