だれか、たす、けて……。
息が、くる、しい……。

これは、なに?
まっくらで、何も見えない。

『…………ろ…………げて………くれ…』

え……誰……?
誰なの……?

真っ暗だった空間はおぼろげに場所を映し出す。
辺りは、赤い液体で埋め尽くされた人の塊がつみかさなっている。

その上に立つように刀を下げて、ゆっくりとこちらを振り向くひとつ結びの男。その瞳は金色の刃、ゆらりと体制をこちらに向けて走ってくるー…………。

「い、いやぁぁぁぁぁ‼‼」


気がつくと、布団のうえだったー……。