「これ以上、触らない方がいいね。
 警察を呼ぼう。
 町まで案内してくれる?」

 僕は雪ウサギの方を振り返った。

「いいよー」

 床の上の雪ウサギが、耳をぴこぴこ振って答える。

 いつの間にか洞穴の入り口に集まっていた仲間達も、そろってぴこぴこうなずいた。