そして雪ウサギの数がそろった。

 全部で二十匹。

 僕が通うはずの学校に、今朝居た生徒と同じ数。

「……僕が踏みつぶしちゃったから一匹減ってるはずなのに、全員そろっちゃった……」

「あの子とあの子ね。あの子とあの子も」

 夏憐が示した方を見ると、目が一つしかないウサギと耳が一つしかないウサギが、それぞれ二匹ずつ居た。