地味な私が恋したヒト



「桜井くん、今日は送ってくれて……ありがとう」


桜井くんは、律儀に私の家まで送ってくれた。


送るっていうか、私の家は学校から歩いて10分くらいのとこにあるから、桜井くんが家に帰る通り道なんだけどね。


それでもこの10分間、私は桜井くんといろんな話をした。


家族の話、友達の話、好きな食べ物など。


桜井くんがあまりにも楽しそうに話すから、私もすごく楽しくなった。


「おう。また明日」



そう言ってるのに、一向に歩き出そうとしない桜井くん。