「…っ…!?…んんっ…」 キスをして、ゆっくり瑠璃から顔を遠ざける。 瑠璃は、驚いたような顔をして目を見開いていて、楓とかいうソイツは、苦笑していた。 「何だよ、その顔」 「いや、まぁ…結果は、分かってたんで」 「そ。じゃあ、空気読んで」 「そーっすね。じゃあ、俺はここで。いつか、絶対奪いますけど」 誰が、お前なんかに瑠璃を渡すか。 そんな言葉を胸にしまって、瑠璃の方に顔を向けると、瑠璃は口を開けたままの放心状態。