「無駄にイケメン?褒めてんのか分んねぇぞ」


「褒めてるんだよこのやろー!!」


そんなにいい筋肉に、そんなに整った顔持ちやがって!!



私が可愛かったり美人だったら、少しでも相手にされてたのかな…。


うー、この顔が憎いよ!!!



そして美人とは言えがたいこの身長。

あと5センチくらい伸びないかな…?



「…とにかく、帰るぞ」


そう言うと私の前に背中を向けしゃがみ込む。


「…ん。」


…?


なんだろ…。



「腰、お化け屋敷で抜けてんだろ。

早く乗れ」


「えっ…」



そう、私お化け屋敷が怖すぎて腰が抜けたためベンチで休んでいたんだ。



でも…


「お、重いよ…?」


「んなの知ってる」


「うぐっ…」



少しは否定してくれてもいいじゃんか!!!