「おぇええ゛っ………うぅあっ…え゛…っ…!

げほっ、げほっ……」



涙と鼻水と嘔吐で、完璧に仕上げたはずのメイクは、ぐちゃぐちゃになる。



私達は、三年二組の教室から出て、下の階の一年三組の教室にいた。

あんな惨劇が起こった教室には、誰一人としていたいとは思わなかった。



どうして。


どうして。



私はただ、昔の仲間に会いたかっただけだった!

それなのに、どうしてみんながみんなを殺して、死んで、


どうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうしてどうして!!



「うっ、うぅうぅ…………」



耐えられない、こんなの……!

どうして、私達がこんな目に遭わなくちゃいけないの…!?



「大丈夫か…?」


尾崎君が私の背中を擦ってくれる。

中学のときの私なら、尾崎君の優しさにときめいていただろう。


しかし、今の私にはそれよりも、さっきの出来事のショックのほうが大きかった。