新館へ向かう前に、私達は全ての部屋の窓を調べてみた。

どの窓も、外側から板か何かで打ち付けられていて、簡単に開きそうにはない。

玄関なども見てみたが、扉は固く閉ざされていた。


「ここから出ることは不可能そうだな……」


尾崎君が言った。


「そんな………」


私は絶句した。


じゃあ、どうやってここから脱出すればいいの?


「一体全体どういうことなんだ???」

「全く、こんなシケたゲームを考えたやつの脳味噌が見てみたいよ」


呆れ気味に、同じ班の男の人達が言う。