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「……ん…」



目が覚めると、そこはどこか見覚えのある部屋だった。


蛍光灯がいくつも並んでいる天井、木の板が敷き詰められたデコボコとした床。

記憶を辿り、ここが一体どこなのか思い出そうと試みる。


そして、私が導き出した答えは…_________




「教室?」




そう、ここは私が所属していたクラス…三年二組の教室だったのだ。


そして、私は当時の席に座りながら、寝ていたのだ。

まるで、午後の授業中に睡魔に堪えられなくなって寝てしまった中学生みたいに。


周りを見ると、みんなも私と同じようにして眠っている。


「ねえ、起きて!尾崎君!」


私は、隣の席に座って寝ている尾崎君の体を揺さ振った。


「う……ん…………」



尾崎君は、ゆっくりと目を覚ました。