混ざらぬ色

『剣を持っても戦う気力がおきない。
使わないのならば要らないよ』

そう言って悲しい顔をする青年

どうして悲しい顔をするのか分からない。
剣が恋しいのならばその手で取ればいい。

『剣を持たないガキなんて、いちごメインのショートケーキにイチゴがなくなっただけネ』

『変な例えだね。』


カラ笑いする。

『___っと。
僕の話をする為に引き止めたんじゃなかったね
君の心境をはなしてくれないか?』


そうだった。


『そうだったアルな。
実は定春の調子が悪くて悩んでたネ』


『"定春"?
弟かな?』


まぁ、知らない人に"定春"と言っても誰なのかさっぱりだった。

神楽は自分の世界にめり込み主語のない文の完成