前を向いて固まってしまった。 章吾が見せたことない真剣な顔で、こっちを見てるから。 しかも、ものすごく近い。 「…え………しょ…うご?」 夕日が窓から差し込んで、眩しい。 段々と、章吾の顔が近づいてくる。 …ちょ、ちょっとまって!!?!? この状況ヤバくない!? 「…しょ………」 あたしと章吾の顔の距離3センチ。 「ぎぃやぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!!」 ガターンとすごい音が教室に響いた。 あたしは椅子に座った状態で床にひっくり返ってしまった。