「何か用事ですか?」 《おう。めっちゃ大事な用や》 さっきと違って急に真剣な声になる。 「は、はい…。わかりました……」 《んじゃあ、待ってるからな》 そう言って電話は切れた。 「何~?凛先輩やろ?何やって~?」 ユイはニヤニヤしながら肘であたしをつついた。 「放課後…教室来いって……」 「は!?絶対行くな…」 「はい。章吾は黙って。葵~♪頑張ってね~」 何を頑張るんだろうか? よくわからなかったが、一つ思えるのは、ユイはものすごく強いって事だけ……。