死神喫茶店

☆☆☆

翌日。


学校へ行くと冬の靴があり、あたしは大急ぎで教室へと向かった。


勢いよくドアを開け、そこに冬の姿があるのを見つけると泣きそうになった。


「モコ! おはよう!」


冬があたしに気が付いて元気な挨拶をする。


「お……おはよっ! もう、どれだけ学校休んでるの!!」


最初声が喉に詰まってしまったけれど、なんとかいつもの調子でそう言った。


冬が昨日の夜まであんなに苦しんでいたのが、嘘のようだ。


冬の隣には舞美がいて、休んでいた時の授業ノートをかしている。


その表情はとても明るい。


「いやぁ、心配かけて悪かったよ。モコと舞美はお見舞いに来てくれたんだろ?


 母親から聞いた」


「うん、まぁ一応ね」


あたしは軽い調子でそう返した。


「それとさ、これ」


そう言い、冬はポケットから春の骨のストラップを取り出した。