死神喫茶店

☆☆☆

春の骨はきっと冬のお守りになる。


死んでからもずっと冬の事を心配していた春の優しさは、きっと冬に伝わる。


家に帰ってからもあたしはずっとそう信じていた。


失恋して悲しいはずの心は春の優しさによって、すっかり忘れていたのだった。