死神喫茶店

春は冬の為に自分の体を捨てた。


それで本当に冬の体調が戻るかどうかなんてわからないのに……。


その優しさを冬にも見せてあげたい・


そう思い、あたしはストラップを冬の手に握らせた。


条件反射なのか、冬はそれを力強く握りしめた。


「春……」


冬が苦しげにつぶやく。


「きっと、大丈夫だから……」


あたしはいなくなってしまった春へ向けてそう言ったのだった。