☆☆☆
数十分後。
本日2度目の『ロマン』に来ていた。
『ロマン』の鍵は開いていて、河田さんが動き回っている物音が外にまで聞こえてきている。
店の大掃除でもしているのが、ガタガタと相当大きなものを移動しているようだ。
「おはようございます」
声をかけて中へ入ると、店内は埃がまっていてあたしと楓は思わずせき込んでしまった。
「おはよう。今日は長年の汚れを掃除してたんだ」
河田さんは解体で使うカッパを身に付け、マスクをして両手にハタキを持っていた。
本当に大掃除をしていたようだ。
「掃除くらい、閉店後にあたしと楓でやりますよ」
「そう言ってもらえると助かるよ。でも、少しでも自分の手で片づけておきたくてね」
河田さんはそう言い、小さな窓を目一杯開けた。
日の光がさしこんで、ホコリが輝く。
「今頃大掃除なんて、どうしてですか?」
そう聞くと、河田さんはハタキを使う手をとめてあたしを見て来た。
「そうだな……うん……。楓ちゃん、ホコリ取りをお願いできるかな?」
「え、あ、はい」
楓が慌てて河田さんからハタキを受け取った。
「モコちゃん、ちょっと話があるんだ」
そう言い、河田さんはあたしを解体部屋へと促したのだった。
数十分後。
本日2度目の『ロマン』に来ていた。
『ロマン』の鍵は開いていて、河田さんが動き回っている物音が外にまで聞こえてきている。
店の大掃除でもしているのが、ガタガタと相当大きなものを移動しているようだ。
「おはようございます」
声をかけて中へ入ると、店内は埃がまっていてあたしと楓は思わずせき込んでしまった。
「おはよう。今日は長年の汚れを掃除してたんだ」
河田さんは解体で使うカッパを身に付け、マスクをして両手にハタキを持っていた。
本当に大掃除をしていたようだ。
「掃除くらい、閉店後にあたしと楓でやりますよ」
「そう言ってもらえると助かるよ。でも、少しでも自分の手で片づけておきたくてね」
河田さんはそう言い、小さな窓を目一杯開けた。
日の光がさしこんで、ホコリが輝く。
「今頃大掃除なんて、どうしてですか?」
そう聞くと、河田さんはハタキを使う手をとめてあたしを見て来た。
「そうだな……うん……。楓ちゃん、ホコリ取りをお願いできるかな?」
「え、あ、はい」
楓が慌てて河田さんからハタキを受け取った。
「モコちゃん、ちょっと話があるんだ」
そう言い、河田さんはあたしを解体部屋へと促したのだった。