「ご……めん。ごめんね瑠衣、夢羽。あたしが、告白する勇気がなかったから……!!」


死んでもなおあたしの事を気にしてくれていた2人に、次から次へと涙が出て来た。


「大丈夫だよ、こうしてモコと向き合う事も出来たし、なんだかあたしホッとしてる」


夢羽があたしの体を抱きしめて来た。


夢羽の体はとても冷たくて、身震いするほどだ。


「そうだよ。俺たちだってちゃんとモコに向き合っていればこんな事にはならなかったんだ。言い出しにくいからって逃げていたのは、俺たちも同じなんだ」


瑠衣があたしの頭をポンッと撫でた。


自分にとって2人がこんなにも大切な存在だったなんて、今更になってわかった。


あたしにとって瑠衣と夢羽はそばにいてくれなきゃダメな存在だったんだ。


でも、2人はもう……。


あたしは涙をぬぐい、夢羽を見た。


夢羽の目にも少しだけ涙が浮かんでいるように見えたが……それは夢羽の体を出入りしている小さなうじむしだった……。