死神喫茶店

「付き合う事になったの、冬とあたし」


その言葉にあたしの胸はズキリと痛む。


やっぱり、告白はうまく行っていたのだ。


「よ、よかったじゃん!」


あたしは無理やり笑顔を浮かべてそう言った。


親友の幸せを素直に喜べない、性格の悪い子だと思われたくなかった。


「ありがとうモコ。でもね、あたしにとってはモコが一番大切だからね」


「え……」


予想外の言葉にあたしは返事ができなくなっていた。


舞美は真剣な表情をしている。


「なんだか今日のモコ、少し辛そうに見えるよ? なにかあった?」


それは何気ない言葉だった。


だけどいつもお互いを見ているからこそ言える言葉。


舞美のいつもの優しさが心の中に広がって行くのがわかった。


「なんでも……」


『なんでもないよ』


そう言いたかったのに、言葉が喉の奥につっかえて出てこなかった。