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そして今。
あたしは1人で解体部屋にいた。
河田さんは確かに解体方法を教えてくれたのだが、それは全部口頭で教えるだけで後はあたし1人で任されてしまったのだ。
できるわけがないと必死で反発したのだが、河田さんは楓と一緒にいたいらしく、解体部屋へ行くことを拒み続けた。
いつまでも『お客様』を待たせているわけにもいかず、結局あたしの方が折れて1人でここにいるのだ。
といっても、当然気は重たかった。
ゾンビの解体なんてできる気がしない。
いくら河田さんの作業を見ていてグロテスクなものに慣れているといっても、自分の手で人間を切り刻むなんて想像しただけで涙が出てきそうだった。
あたしは溢れて来る涙をグッと押し込んで、解体部屋の外で待っている『お客様』に声をかけた。
次の『お客様』は30代くらいの小柄で細身の女性だった。
すでに随分と腐敗が始まっていて、歩くたびに肉片が落ち、ビチャッビチャッと音を立てた。
その様子を見てあたしは少しだけ胸をなで下ろした。
そして今。
あたしは1人で解体部屋にいた。
河田さんは確かに解体方法を教えてくれたのだが、それは全部口頭で教えるだけで後はあたし1人で任されてしまったのだ。
できるわけがないと必死で反発したのだが、河田さんは楓と一緒にいたいらしく、解体部屋へ行くことを拒み続けた。
いつまでも『お客様』を待たせているわけにもいかず、結局あたしの方が折れて1人でここにいるのだ。
といっても、当然気は重たかった。
ゾンビの解体なんてできる気がしない。
いくら河田さんの作業を見ていてグロテスクなものに慣れているといっても、自分の手で人間を切り刻むなんて想像しただけで涙が出てきそうだった。
あたしは溢れて来る涙をグッと押し込んで、解体部屋の外で待っている『お客様』に声をかけた。
次の『お客様』は30代くらいの小柄で細身の女性だった。
すでに随分と腐敗が始まっていて、歩くたびに肉片が落ち、ビチャッビチャッと音を立てた。
その様子を見てあたしは少しだけ胸をなで下ろした。



