「モコちゃん、今日は君に解体の仕事を頼もうと思うんだ」
河田さんにそう言われ、あたしは歩きかけた足を止めた。
「へ……?」
突然の事でまぬけな表情で聞き返す。
「楓ちゃんが『ロマン』のバイトをしてくれる裏で、モコちゃんは解体の仕事をする。どうだい?」
『どうだい?』と聞かれてもあたしはには返事のしようがない。
解体の仕事がなんなのか知っている以上、簡単に了承することもできない。
「なんで、あたしが……?」
ようやく出た言葉がそれだった。
「もちろん、やり方はキッチリ教えるし、時給は今までの何倍にも跳ね上がる」
「そんな……」
次々と話を進めていく河田さんにあたしの頭は全くついていかなかった。
あたしが解体の仕事をする?
そんな事考えたこともない。
後片付けくらいなら手伝ってきたけれど、解体そのものは全くの別物だ。
体力も気力も必要になるし、『お客様』は常に列を作って待っている。
あたしにできるような仕事だとは到底思えなかった。
河田さんにそう言われ、あたしは歩きかけた足を止めた。
「へ……?」
突然の事でまぬけな表情で聞き返す。
「楓ちゃんが『ロマン』のバイトをしてくれる裏で、モコちゃんは解体の仕事をする。どうだい?」
『どうだい?』と聞かれてもあたしはには返事のしようがない。
解体の仕事がなんなのか知っている以上、簡単に了承することもできない。
「なんで、あたしが……?」
ようやく出た言葉がそれだった。
「もちろん、やり方はキッチリ教えるし、時給は今までの何倍にも跳ね上がる」
「そんな……」
次々と話を進めていく河田さんにあたしの頭は全くついていかなかった。
あたしが解体の仕事をする?
そんな事考えたこともない。
後片付けくらいなら手伝ってきたけれど、解体そのものは全くの別物だ。
体力も気力も必要になるし、『お客様』は常に列を作って待っている。
あたしにできるような仕事だとは到底思えなかった。