「ちょっと良い?」
クラスのリーダー格の女の子が私を呼んだ。

どうしたんだろう…

ついていった 先は誰もいない空き教室。

「ねぇ…最近 あの子 調子のってない?」

「え……?」
あの子って リーダー格の女の子の友達。
つい さっきまでお話していたよね……。

「なんかさぁ…急にイメチェンなんかして。それも 男子に可愛い子ぶってー。だから、さ」

彼女はニッと笑った。

「明日からあの子をハブろうよ。」

頭が真っ白になった。
何を……言ってるの……?

「もちろん 協力するよね~?」

彼女の目は悪意で渦巻いていた。
まるで
『協力しなかったらお前もターゲットにするから』
と言っているかのように。

けど断った。
「ごめん…私は…」

「はぁ?ふざけんな!なぁ。私達『友達』でしょ?協力くらいしてよ。」


ねぇ、友達って何!?
何でもかんでも言う事に従わなきゃならないの?
友達の為に罪のないあの子を傷つけなきゃならないの?

分からない。

私には分からないよ。