「本当に?」 そうは言ってみたが本当は奈夢が覚えているのは最近あった俺であって 過去の俺ではないことはわかっていた。 この言葉に少々からかいを含んでいることに奈夢は気づいているだろうか。 奈夢は少しの時間差でむっとした。 おそらくはっきりとは分かっていないが雰囲気で間接的に伝わったのだろう。 「じゃあ俺の名前、言ってみて」 そう聞いた時のナムの顔は傑作だった。 はあ?何言ってんの?この人は って顔をして 覚えもないのに記憶をたどって悩んでいて顔がキョトンとしたまま心底慌てだした。