奈夢が俺の顔をじっと見ている。
その表情に俺への恐怖感が混じっていないことを確認した。
いつ帰ってきたのかは知らないけどこんなことがあってナムも緊張で疲れてるはずだ。
名残惜しい気持ちを押さえつけ
帰ろうとすると
「ちょっと待って、手、怪我してるから」
手を掴まれた。
胸がとくんとはねる
ん?今のは・・・・・
初めて感じた感覚に若干戸惑う俺に気がつかずに奈夢がポケットからあるものを取り出す。
驚いた
それまだ使っていたのか。
それは
俺にとって嬉しい思い出と苦い思いでの両方がある
うさぎの絆創膏だった。


