相変わらずビュービューと吹き付ける風。 その風にゆるく結んだ髪を弄ばれながら男の子に近づく。 「あの、」 えっ 私は思わず声に出してしまいそうになり思わず手で自分の口を抑えた。 私がいるより一段低くなっている場所で自分の腕をおでこに当てて寝っ転がっている青年。 黒い髪、控えめなピアス、そしてそこらの女の子以上に整った綺麗な顔。 間違えない 不良から助けてくれた人だ。