久しぶりに、三人で顔を合わせて食事と話をした。


「石田さんから、少し聞いたけど、大変だったね」

と彼は、以前と変わりなく心配してくれる。


竜也といろいろあった時、久美子と三人でよく飲んで話をしてた。

この時は、付き合うかどうかって、浮かれ話してた。


久美子が竜也のこと好きじゃなくて、付き合うのは止めろって言い出したから、彼が慰めてくれて最後は、前向きになるように励ましてくれた。

あのころまでは、割と頻繁に会ってたっけ。

三人とも仕事が忙しかったり、都合が合わなかったりでこうしてお昼を食べることも少なくなっていた。こうして3人でいれば、気も紛れるかな。


「受付や花嫁の連絡は、西田さんの同期の女の子たちが引き受けてくれたから……」


「だから、花澄は青木君と買い出しとか、備品集めとかしてもらって、エースと私が演出を受け持てばいいねってことになったの」

久美子が全部仕切ってくれてる。

井上さんと接点なくしてくれたわけね。


「問題は、彼がこっちのいう事を聞いてくれるかだけど」と青木君。


「まあ、そうだね。いずれにしても、花澄は少し彼から離れなさい。ちょっかい出されてるみたいだから」


「ちょっかい?どうしたの?」
青木君が興味を持った。


「ちょっとからかわれてるだけだって」
過大な期待を持たれても、と、私は釘をさす。


「二人で幹事やってたから。いいおもちゃになってたのよ」
久美子が差し障りなく説明する。

「OK、分かった。君の事は、ちゃんと守るよ」
ふざけて肩を回す青木君。

「ありがとう」

私は、彼に笑いかける。
青木君は、いつもこんな感じだ。