サプライズは、パーティーの後で ~恋に落ちた御曹司~




「花澄が思ってる幸せってなんだ?」


「別に、普通だよ。好きな人と一緒になって子供ができて、忙しくてちょっとだけ家族に文句を言いながら、でも愛する家族が好きっていうのかな」

真裕さんが真面目に反論してくる。

「そんなの、漠然とし過ぎてるじゃないか」


「そうかな。だって、夢だもん。珍しくもない、ありふれたのがいいのよ。
そんなこと言ったら……真裕どうしたの?」
いきなり、彼が私の言葉を指で遮った。どうしたっていうの?

「そんな広い範囲じゃ、俺だけじゃない。社内にいる独身男、全部に当てはまっちゃうだろ?」
彼の真剣な口調に、思わず笑いだす。


「誰でもいいわけじゃない」
私は、笑いながら言う。


「子供が欲しいなら、手っ取り早く作ってしまえばいいぞ。悩まなくていい」


「そんなの、結婚式だってまだなのに」


「式は半年後かな。どこがいい?散々下見しただろ?」


「どこがいいって、波多野さんに頼まなくていいの?」


「ああそっか、別のとこでやったらむくれるだろうな。っていうより、今日の様子を見て、お袋がもう手配しちゃってるかもな」

私は、ため息をつく。
「眞子社長か……ありえる。あれ?眞子社長、一般社員との結婚なんて賛成してるの?」

「お前、何にも知らないの?」
だって、あなたの家に事情になんて、まったく興味がなかったし。

「亡くなった親父は昔、有名なタレントでお袋と結婚した後も、女性関係で散々泣かれれてきたから、そういう相手には、あの人、むちゃくちゃ厳しいんだ。けど、君のことは何にも文句言ってなかったな」


「そうなんだ。この顔で得したわけね」