「突然ですが、みなさん、これは本当に今日夫婦になった俺たち二人から真裕に。
今日、彼は人生のすべてをかけるそうです」
意味深な発言に、会場がまた騒がしくなる。
「みなさん、お話を止めて彼のことを見守ってください」
竜也の言葉に、会場も静かになる。
「何?」
何が起こるの?
真裕が緊張した面持ちでこっちに向かって、ゆっくり近づいてくる。
「花澄さん、さあ、前に出て」
竜也の声が響く。
いきなり、BGMの曲の「愛してるよ」って声が響く。
「いえ、あの……これ、なんですか?」
何が起こるの?
「早く、前に行ってあげて」菜々ちゃんが、後ろにいて軽く背中を押す。
「もう、往生際が悪いわね!さっさと彼んとこ行きなさいよ」
私は、西田菜々に後ろから突き飛ばされ、みんなの前で真裕と二人きりになった。
「丸山花澄さん?」
私は、緊張で手が震えている真裕に向かい合った。
「はい」
「左手出して」
「えっと……」


