サプライズは、パーティーの後で ~恋に落ちた御曹司~

大いに盛り上がった後は、しばしの歓談。

知らないもの同士でも、打ち解けて話している。
いい雰囲気だなと思った。


「井上さん、次、出番ですけどいい?」久美子が聞きに来た。


「ああ」真裕は、一瞬だけ真剣な顔になった。
グラスを置いた時には、元の彼に戻ってたけど。


井上さんが、竜也にマイクを渡す。


竜也が、すれ違いざまにポンと肩を叩く。


「準備は、万端?」

「ああ。出来てるよ」


何の余興が始まるの?
いろいろ聞きまわったけど、何をやるのか教えてはもらえなかった。



竜也が、会場の雑然とした雰囲気の中一息つく。


「みなさん、聞いてください。今日は、私達二人のために集まっていただき、ありがとうございました。

そして、今日、この日が迎えられたのも、ここにいる井上真裕のおかげです。

そして、会を締めくくるのに、相応しい大切な友人、井上真裕によるサプライズです」


音楽が、会場に流れて来た。

曲調のゆっくりしたバラードだった。



そんな。

嫌だ。

見たくない。

どうして、式の時じゃないの?

花嫁さらうなら、何で二次会まで待ってるの?